シンガポールで1番有名な日本人の目指し方 141 【雑巾エステ】
バタムの市街地散策もなかなか楽しかったんだよね。
シンガポールからフェリーに乗ってたった1時間のところにある島なんだけど、物価はシンガポールよりぐーんと安くて、遊ぶには最適。とってもお得な気分になれる場所だ。
これはインドネシアに限った話じゃなくて、シンガポールと周辺国の物価にはかなりの差があるからね。
驚きの低価格で目一杯楽しめる!ってことが沢山あるんだ。
(ただしそんな国でも、観光地の物価はけっこう高かったりするんだけど。)
そうゆうわけで、私たちがまず真っ先に訪れたのが、「エステ」。
そうですよ。東南アジア諸国では、日本よりぐーっと安いエステが楽しめる。
これこそが女に生まれた喜びってものじゃないですか?
早速私達は、美容院に併設されているエステに入ってフェイシャルをしてもらうことにした。
なかなか混んでいて30分ほど待った私達。少し待ちくたびれたころに、驚くほど愛想の悪いお姉さんがやってきて、二階へと案内してくれる。
薄暗い部屋に案内されると、そこには、小さな診療台のようなベッドが4台。「そこに寝ろ」みたいなジェスチャーをされたのでとりあえず言われるがままに寝てみた。
暫く放置されていると、
隣に寝てたさくらちゃんはもうフェイシャルが始まっていた。
隣で
「うぅっ」
と唸るさくらちゃん。
「どーしたの?」
薄目を開けて聞いてみると、
「やばい、なんか今雑巾みたいな布で顔拭かれてる。雑巾のニオイがぁ。。。」
私たちが体験したのは、聞くだけでオエッーっな雑巾エステだった。
シンガポールで1番有名な日本人の目指し方 140 【女、四人旅】
バタム島(インドネシア )の旅はゆるい感じで始まった。
行く前にいろんな人から
「え、バタム!?バタムに何しにいくの?」
とか、
「いや、マジでつまんないからやめたがいいって〜!」
とかいわれたけど、
そんなことない!四人でいけばどんなとこだって楽しいもん!!
って信じてた私たち。
シンガポールからフェリーにのってバタムに到着したその足で大きなバンに乗り込み、バタムの市街地観光が始まった。
まずは、謎な巨大仏像や、謎の巨大寺院を見学する。巨大なんだけど、これたぶん巨大なだけで歴史的な背景とかあんまりなさそうな感じがプンプンするねー、って感じのとこ。
でもそんなの関係ない!
とりあえず仏像をバックに、写真をパチリ!!
そのあと、場所を移動して火を食べたり硝子を食べたりする(あの硝子のビンみたいのは水飴だという説が有力)ショーを見学。
屈強な地元の男たちが、「はっ!」とか「フーッ!」とかいいながら火を口に含む姿を見るのは、痛そうで痛そうで、まぁ、なんとも言えない気持ちだよね。
このビミョーな感じ、悪くない!
☆★
でもね、ホテルはちゃんとしたリゾートホテルをと予約したからかなり快適に過ごせたょ。
中庭におっきなプールがついててさ。日焼け大好きなさくらちゃんは、早速セクシーなビキニで太陽と融合してたよね。
まぁ、おっぱい担当のゆりちゃんは当然存在感たっぷりだったし、実はマッチョなランちゃんはキレてる筋肉で泳ぎまくってた。
あたしは‥あたしは真っ青な空に浮かぶ白い雲を見上げながら思ったよ。
まさか、2013年のニューイヤーをインドネシアのとある島で過ごしてるなんてね。
そんなこと想像したこともなかった。
昔の、そう、日本にいたときのあたしに教えてあげたかった。
未来は明るいよ、って。
これから楽しいこと沢山起こるんだから諦めないで、って。
シンガポールで1番有名な日本人の目指し方 139 【バタム】
イケメンのゲイじゃないかもしれない疑惑にパニックになった私は、必死にそれを隠しながら、そしらぬ顔で言った。
「へぇ〜意外ね。あなた、家庭を持ちたいって雰囲気でてないわよ?」
イケメンはふふふと笑った。
「そうかな?俺十代のころからずーっとはやく子供が欲しいって思ってたけど。」
彼は37歳だった。
「じゃー、なんで今まで結婚しなかったの〜?」
無邪気に聞いた私に向けた彼の顔が、一瞬曇ったような気がしたのは気のせいだったんだろうか?
「ははは、なんでだろうな〜。」
彼は笑いながらいった。
私は、少しモヤっとした気分をジュースで流し込んだ。
★☆
「ねぇ、もうすぐ2012年も終わりだよ?」
いつもの場所でいつもの四人がぐだぐだと駄弁っているときに、いきなりゆりちゃんがいいだした。
「なんかさ、また四人で旅行いきたくない?」
「旅行いきたーい!どこ行くー!?」
「やっぱあれでしょ!イケメンが多いとこでしょー!」
「ぎゃはー!イ•ケ•メ•ン!」
あっという間に盛り上がる私たち。
すったもんだの末、行き先は安くて楽しめそうなインドネシアのバタム島に決まった。
とってもアドベンチャラスな旅になるとはつゆしらず、私たちは嬉々としてバタムに向かった。
シンガポールで一番有名な日本人の目指し方 139 【ゲゲ?ゲゲゲ??】
写真はhttp://photohito.com/photo/2262255/からお借りしました。
「いやー、やっぱり男性も身の回りに気を使うべきだし、オシャレしなきゃいけないって思うよ。」
イケメンは上機嫌で持論を展開した。
「俺なんて、たまにマニュキアとかペディキュアとか塗ったりするもん。いや、流石に赤は塗らないけど。。黒とかね(はあと)」
やっぱりゲイだわ、このシト。。。
★☆★
とにかくゲイなのは残念だったけど、彼はいい人だった。
よくご飯に誘ってくれて、2人で食べに行った。
ある日のこと、仕事帰りにディナー誘ってくれた彼。迎えにきてくれた車に乗り込み、レストランに向かう途中でみえてきたのは、あのシェントンウェイの景色だった。
マリーナベイに面して立ち並ぶ金融街のビル群の夜景は、いつみても圧巻で私はとにかくこの夜景が好きでたまらない。
「ねぇ、ねぇ、ここに建ってるビルの中でどれでも好きなものあげるよ、っていわれたらどれがいい?
あたしはねー、メイバンクかな?あの黄色いやつ。」
なんのリアリティもない質問だったけど、彼は笑って答えてくれた。
「そーだなー、俺はあのビルかな?」
彼は、ビル群のなかでも一際目立つビルを指差した。
シンガポール最大の銀行が入っているあのビル。。。
「いつか俺がビリオネアになったら、あのビル買って、てっぺんのペントハウスにいつか奥さんと子供をつれて行って夜景をみせてあげたいなー。」
彼は笑いながら言ったけど、私は彼の一言にビビッと反応した。
ぬぉっ!?
今、奥さんってゆったよね!?
奥さんって!!
え、ゲイじゃないってこと、それ?
え、でも奥さんってゲイの奥さん!?(意味不明)
イケメンの「ゲイじゃないかもしれない疑惑」にあたしは大パニックになってしまった。
シンガポールで1番有名な日本人の目指し方 138 【やっぱゲイ?】
「このまえさ、いきなり政府関係機関の⚪️⚪️て、とこから連絡が来てさ」
さくらちゃんがちょっと驚いた感じで喋り出した。
「こうこうこうゆうトピックについてニンジャガールズのブログに意見を書いてくれませんか?だって。」
そう、前にも話したけどシンガポールでは政府とか、かなり堅い感じの機関から依頼がくるようになったの。
すごいことじゃない?
シンガポールという国では、日本人はただの外国人に過ぎない。
でも、こうやってブログを通していろんな人に私たちが考えていることを発信していけるって、本当に素晴らしいしありがたいこと。
さくらちゃんが書いた「日本の高齢化」に関する記事をよんで私は胸がジーンとしたのだった。
☆★
その頃私は、例のゲイ疑惑のイケメンとお茶をしていた。
マークは、わざわざ車でうちまで迎えにきてくれて、大きな公園の中にあるオシャレなカフェにあたしを連れて行ってくれた。
いいやつだ。
彼は結構おしゃべりだった。
自分の仕事や趣味についていろいろ教えてくれた。
「おれ、シンガポール人の男性ももっとオシャレになればいいと思うんだよね。」
彼はパスタを頬張りながら何気なくそんなことを話し出す。
むむむ。。
あたしのゲイレーダー(相手がゲイかどうかを見極める力)
がピピピと反応する。
そう、私はほぼ確信していた。
やっぱり彼はゲイに違いない、と。
シンガポールで1番有名な日本人の目指し方 137 【ハッ!】
気がつくと、『One Minute Singapore』(一分間シンガポール)シリーズも残すところあと一話になっていた。
ABC順にZまで26回それぞれ違うキーワードでシンガポールを紹介していくこのシリーズが終わろうとしていた。文字通り、涙あり、笑ありで驚きの連続な撮影だったよ(遠い目)。
今思い出しても、胸の奥がジンジンしてくらいにいろんなことを鮮明に覚えてる。
駆け出しのブロガーとして、なんとか面白い内容にしようと、A to Zそれぞれから始まるキーワードをみんなで必死に考えたこと。(A,アラブストリート、B,ボタニックガーデン、とかね。)
最初の撮影では、公園にあった『結構急な坂道を四人で転がり落ちる』っていう謎の演出をしたこと。(草の中をゴロゴロやったので、あとで予想以上に草負けしてめちゃくちゃ痒かった)
チャイナタウンのときは、熱が39度あるにもかかわらず、変な顔をし続けたこと。(その後一週間ひどい風邪で苦しみまくった)
雨が降る中、マリーナベイサンズの撮影をやったこと。(雨とマリーナ・ベイ・サンズは似合わないな。)
常夏のシンガポールで毎回、熱中症になりかけながら私たちはやりきったんだ。
きっと、『どうしてそこまでがんばるの?(金が稼げるわけでもないの)』って思われちゃうかもしれない。
なんでそこまでがんばったんだろ 爆)
(しばし考え中)
うーん、楽しかったんだな。
撮影、ハンパなくきつかったけど楽しかった。
なんかキツければキツいほど逆に楽しい、、みたいな。
どMだな、みんなw
★☆★
One Minute Singaporeの最後のシリーズの撮影日。場所はもちろん
『Zoo』(動物園!!
Zではじまるからね。
かわいい動物さんたちをみながら、あー、今日で撮影終わりなんだー。
なんて少しだけ感傷的に。。。。なるはずもなく、クソ暑い動物園をひたすら歩き回りながら撮影をした。
ようやく終盤に差し掛かったと思ったら今度は激しい雨!!
シンガポールの移り気な天気には、さんざんやられまくったけど最終回もこんな感じか。。。
そう思いながら、最後のシーン(バイバーイ!ってやるとこね。)の撮影をしようと思った矢先、さくらちゃんが叫んだ。
「あーーーーーっ!もぅカメラのバッテリーがないーーーーーーーっ!」
さくらちゃんは、キッとした目になって振り向いた
「みんな!もうバッテリーがない!これ一発で撮るよ!気合入れていこう!!」
みんなの気持ちが引き締まって空気がピリピリした(ここ動物園だけどね)
『じゃ、いくよーーーーーーーーっ,3,2,1,,,, タッタラッタター!Oh it’s about time!! バイバーイ! (4人で走る)ハッ!』
最後のハッ!の掛け声と同時に4人で忍者のように柱に隠れるという、どーでもいい演出で「One Minute Singapore」シリーズは幕を閉じた。
最後のシーンは一発撮りで。
これが、あ、うんの呼吸っていうんだよね、きっと。
シンガポールで1番有名な日本人の目指し方 136 【XiaXue】
私が、イケメンのゲイ疑惑であたふたしていたころ、さくらちゃんは、ついにあの憧れの人に会ったらしい。
あのさくらちゃんが、憧れる人って‥‥
そう、シンガポールの押しも押される大スターブロガー『XiaXue(シャーシェ)』。
そう、ブログ界の女王として君臨している彼女をさくらちゃんは尊敬してて、いつか必ず会いたい!と思っていたんだって。
そんなときに「XiaXueと一緒にビーズのアクセサリーを作ろう!」みたいな感じのイベントの告知を見つけたさくらちゃん。滅多に自分からイベントに応募したりしない彼女が、このときばかりは秒速の速さでクリックボタンを押し、みごと抽選でイベントの参加権をゲットんしたらしい。
大興奮したさくらちゃんは、早速主催者と交渉して、カメラマン役のランちゃんの枠も確保。
喜々として会場に向かうと、なんとさらに嬉しいことが!席が、XiaXueの真向かいで、約2時間お見合い状態だったんだって!
憧れの人と2時間もお見合いじょうたいだったなんて鼻血ブーだよなー!
ちょー嬉しそうにそんな話をしてくるさくらちゃんが、ちょっと羨ましかったわたし。
そう、私も憧れの人と2時間お見合い状態になってみたい!!
アンジェリーナ•ジョリーとか?
ジョニー•デップとか?違