日系ブロガーのススメ。

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シンガポールで一番有名な日本人の目指しかた 5 【転機 2】

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先生に言われて思い出した。
そう言えば、確かに、
海外で働きたいと思っていた時期があったような気がする。

海外、か‥‥。
私は半分ひと事のように、その言葉を心の中で繰り返した。

思い返せば、私は小学生の頃から、
なぜか将来は海外に行きたいと思ってきたのだ。

中学生になった頃には、周りの同級生に、
「私、将来、国際結婚する!」
なんて、わけのわからない宣言までしていた。

けれど時が経つにつれて、
そんな思いがあったことさえ忘れていた。
ううん、忘れていたというより、
もしかすると忘れたふりをしていたのかもしれない。

こんな冴えない生活をしている私が海外で働く?
無理、無理無理、無理!!
現実を知りすぎた私の心が、
いつしかその夢に蓋をしてしまったのだろう。

でも。

先生のひょんな一言で、
閉じ込めていたはずの思いが、
出口を求めて胸の中をひっかき始めた。

そうだ、海外で働きたい!
ずっと憧れだった海外で働きたい!
こんな灰色の日常を抜けて、
海外でパーッと、もう一度人生をやり直したい!



それからというもの、
私の心は希望と絶望を1秒毎に味わう振り子となった。
夢いっぱいに海外への展望を描いた次の瞬間には、
必ず心の中の悪魔が低い声で囁いた。

「お前なんかに、できるはずがない。」

悪魔の声もごもっともだった。
私は、27歳になるまで留学どころか海外旅行すらしたことがなかった。
更にはパスポートさえ持っていなかった。

そんな私がいきなり海外で働くなんて夢のまた夢。
仕事が簡単に見つかるはずもない。
そもそもビザだって降りるはずがない。

盛り上がっては落ち込み、盛り上がっては落ち込み‥‥
心ばかりが激しく揺れ動き、
現実は1ミリも変わらない毎日が続いた。



でも、この生活からなんとしても抜け出したい。

気づけばアラサーと呼ばれる年齢になっていた。
これから、時間の過ぎる感覚は、
前にも増して早くなっていくに違いない。
今が自分にとって最後のチャンスかもしれない‥‥!

そう思った私は、とにかく今できることをやろうと、
ついにインターネットで情報を収集しはじめた。
探したのは、
「英語圏で、かつ就労ビザを取得しやすい国」。

ヒットしたのは、シンガポールだった。