日系ブロガーのススメ。

日本人だけど英語ブロガーなNinja Girlsです。あなたも日系ブロガーはじめませんか?

さくらコラム:ハイパー移民を目指そう

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<はじめての方はまずは目次から>



こんにちは!さくらです。
今日は、「気づいた時から誰もがハイパー移民を目指せる」というお話です。
私がなぜ英語ブログをスタートしたのか、という理由にもリンクしています。


私はよく、
「どうして英語でブログを書くの?日本語の方が得意だし、楽でしょうに」
と言われます。
これは、日本人のみならず、シンガポール人にもよく言われることです。
日本人は基本的に日本人コミュニティからあまり出てこないもの、
そもそも移民第一世代は皆同郷の人々としか深く関わらないもの‥‥

そんなステレオタイプが影響しているのでしょう。


私は結婚してシンガポールの永住権を取得したので、
客観的に見れば移民第一世代です。
どこの国からの移民であっても、第一世代は、
あまりローカルコミュニティに馴染めないまま第二世代へとバトンを渡す

ケースが多いようです。
例えばシンガポールのマジョリティを占める中国からの移民も、


【第一世代】

★現地語が不得手なので、同郷の人々と固まって過ごす人々が多い。

★単純労働の職しか見つけられないことも多いが、起業する場合も多く、
 得てしてそれは自国のアイデンティティを活かしたものが多い。
 (例:貿易、中華料理店、同郷人向け小売り業など)

★子供が生まれた場合、現地語をはじめとした教育をしっかりと受けさせ、
 自分よりもっとローカルなコミュニティに深く入り込めるよう
 計らってやるケースが多く見受けられる。


【第二世代】

★現地語を自由に操り、現地の友人も多い。

★第二世代はしっかりと教育を受けた人も多いので、高度な職に就く機会も多い。

★第一世代に比べると、自らのルーツに関する理解や当事者意識が薄く、
限りなく現地の人々と同じ感覚に近くなっていく。


と、それぞれにはっきりとした違いがあります。
第一世代には自国のアイデンティティをしっかり持っていて
それを体現できるという強みが、
第二世代にはよりローカル化して
深くコミュニティに根ざすことができるという強みがあるのです。


しかし私はこの状況を見ていていつも思います。
第一世代がもっとローカル化する、
もしくは第二世代がもっと自分自身のアイデンティティに深い理解を持つことで、
双方の強みを併せ持つ「ハイパー移民(頭悪そうなネーミングですみません!笑)」
が生まれるのではないかと。


実は私がやりたいのは、自分自身のこのハイパー移民化。
つまり第一世代の私にとっては、この国の言葉を習得し、
文化に親しみ、よりローカルコミュニティに根を張った生き方をしていく

ということになります。


シンガポールにもたくさんの日本人が押し寄せています。
中には移民という自覚の無い人もいますが、
帰国の予定を立てずに移り住む人々は、れっきとした移民と言えるでしょう。


しかしこうした移民の多くが、
やはり世界中の移民第一世代の多くがそうであるように、
現地の言葉をあまり理解せず、同郷の人々とばかり交流する、
といったステレオタイプ的生活を送っています。
自分でビジネスを興した場合にも、
日本人コミュニティの中で完結してしまうケースが多い
ようです。


こうした状況を、多くのローカルビジネスマンは、
指をくわえて見ていることしかできません。
移民第一世代の持つ強烈な日本アイデンティティにビジネス的魅力を感じていても、
彼らは日本人コミュニティの外には滅多に出てこない
のです。
第二世代ともなるとローカルコミュニティに入り込んで活動する人々も出てきますが、
そんな彼らの多くは日本での生活体験を持たず、
第一世代ほどの日本アイデンティティは失っています。


こうしたギャップの真の架け橋となり得るのが、
自らのルーツへの理解を保ちながら、現地の言語や習慣を熟知しており、
双方のコミュニティを自由に行き来できるハイパー移民たち。

Ninja Girlsは、私の目指すハイパー移民的生き方を、
そのまま体現する仕組みなのです。


そして面白いことに、インターネットの発達で、
自国を出なくてもハイパー移民化できる時代がやって来ました。
そう、それが、英語でブログやウェブサイトを運営したり、
写真や動画コンテンツを配信するという、
まさにNinja Girlsのような日系ブロガー活動です。
海外に住んでいなくても、誰もがハイパー移民化し、
あらゆる分野の架け橋となれる恵まれた時代が訪れた
のです。


私はこの革命的な状況を、目がくらむような思いで見つめているのですが、
日本人に話してもなかなか理解してくれる人がいません。
先日MGさんとお会いした時に、
あっさり理解していただけて、逆に拍子抜けしたほどでした(笑)
(そもそも、彼女はすでに第八大陸のハイパー移民なので、
理解するも何もこれが彼女の日常なのでしょうが。)


こんな時代に生まれてしまったあなたは、
この状況を直視した時から移民第一世代となります。
それは日本に暮らしていても、です。
あなたにはこの時代が見えていますか。
見えているなら、あなたも一緒に、ハイパー移民を目指してみませんか。