シンガポールで一番有名な日本人の目指しかた 34 【パーティーデビューは突然に】
<はじめての方はまずは目次から!>
ミーハーだと思われるだろうから恥ずかしいんだけど、私はいつか
オシャレなセレブが集まるようなパーティーに招待されてパーティースナップされたい、
っていうのが中学生の頃からの夢だった。
良く雑誌に載ってるハリウッドセレブのパーティスナップ写真を見ては、
妄想に浸ってた。
「私がもしこのパーティーに招待されてたら」って。
でも大人になってからは、もうそんな夢諦めてしまっていたんだ。
私が住んでいた田舎でオシャレなパーティーが開催されることなんてまずなかったし、
そもそもあったとしてもそこに招待してもらえるわけもなかった。
だって、青い作業服に安全靴を履いたアラサー女子を、
パーティに招待したいなんてお人よしはそうそういないでしょ?笑
パーティガールなんて夢のまた夢‥‥
そんな、私の15年来の夢が叶うチャンスが、
忘れた頃にやってくるなんて!
★
夢の実現を前に浮かれる私に、
さくらちゃんが詳細を説明してくれる。
「このパーティーに招待してくださったのは、
エドウィンさんっていう方なの。
シンガポール経済開発庁(EDB)の方で、
日本とシンガポールの経済的な結びつきにすごく関わりのある人なんだけどね‥‥」
けいざいかいはつちょう?
そんなすごい人とどこで知り合ったわけ?
驚く私に畳み掛けるようにさくらちゃんは言った。
「今回のパーティーは、カフェのオープニングパーティーなんだけど、
あのカフェは日本の某企業が、
経済産業省が推進してるCOOL JAPAN海外戦略事業に参画する形で実現したもの。
期間限定で、オーチャードのモールの最上階にできるカフェなんだって。
面白そうでしょ?」
い、いやおもしろそーってか、
まあ、おもしろそーってゆーより‥‥
緊張するわっ!!
目を白黒させる私に向かって、
さくらちゃんはさらりと言った。
「まー、行ってみればわかるわよ。
オシャレして来てね☆」
オシャレ‥‥オシャレ‥‥オシャレ‥‥って、
そんなすごいパーティで何着りゃいーのよっ!!