シンガポールで一番有名な日本人の目指しかた 42 【変身進行中!】
<はじめての方はまずは目次から!>
普段はカジュアルなパンツスタイルが多いと言うトレイシーは、
さくらちゃんが選んだビビッドオレンジのミニスカートを見て、
「こ、これ、あたしが、着るのッ!?まじ!?」
って感じでちょー恥ずかしがってた 笑
そんなトレイシーを「絶対似合うから!」と強引に説得し、
お洋服をゲット!
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さて、次はメイクでトレイシーを大変身させる番だ。
まさかメイクアップアーティストを雇うわけにもいかないし、
ここでも我らがリーダーさくらちゃんの出番。
私たちはあるカフェの一角を陣取り、メイクシーンの撮影を開始した。
そうそう、その前に、うまく撮れなかったあの冒頭部分も撮影したんだっけ。
緊張がほぐれてきたせいか、この時は数回のテイクであっさりOKが出た。
動画撮影は、よくこういうことがあるんだよねぇ。
どツボにハマると中々抜け出せなくなる割に、
上手くいく時は本当にスムーズに上手くいく。
オープニングの撮影が終わったあやさんと私は、
パスタやデザートを食べながら、
さくらちゃんのメイクで少しずつ変身を遂げていくトレイシーを見守った。
★
さくらちゃんは持ってきたメイク道具をガバッと広げ、
まるでキャンパスに向かうアーティストのように、
真剣な面持ちでトレイシーと向き合っていた。
ホットケーキを食べ終わったエディが、
ハイライトシーンを切り取るかのようにこまめにカメラを回している。
さくらちゃんはまず、化粧下地、コンシーラー、ファンデを巧みに使いこなしながら、
トレイシーの肌のアラを徹底的にカバー。
陶器肌のような下地を完成させる。
それから、ジャパニーズメイクの真髄といってもいい「デカ目」作り。
ダークトーンのアイシャドウを何度も重ねて奥行き感を出し、
太めのアイライナーで目にインパクトを与える。
そして最後はもちろん、乙女の必須アイテム付けまつ毛!
上睫毛にも下睫毛にも「つけま」をつけて、トレイシーの目元を思い切り「盛る」。
ここまで来るとトレイシーの顔は、
「おぉぉぉー!」とビックリするぐらい劇的に変わっていた。
トレイシーは、自分の顔を見たくて仕方ないみたいだったけど、
それはメイクが完成するまでおあずけ(笑)
最後にチークを頬にまあるくハタハタと入れ、
唇にグロスをアタッチして完成!
いやぁ、これは街中で会ってもトレイシーってわからないんじゃない?
ってレベルの変身っぷり!
いいじゃん、素敵じゃん!
メイクが完成した自分の顔を見たくて見たくてたまらないトレイシーが、
ついに鏡を掴んだ。