シンガポールで一番有名な日本人の目指しかた 50 【目標ができた!】
<はじめての方はまずは目次から!>
フレディさんに見送られて帰りのエレベーターに乗り込んだ私たち。
喜びのあまり口元をニヤけさせながら、思い切り手を振る。
しかしエレベーターのドアが完全に閉まるなり、
さくらちゃんが私の胸ぐらに掴み掛かるような勢いで詰め寄ってきた!
「あーーーーーんーーーーーたーーーーーねーーーーー‥‥
Facebookの”いいね!”1万人って、どんだけ大変なことかわかってんの!!」
「きゃー、さくらちゃん!落ち着いて!やめて!」
「シンガポールの人口自体、500万人くらいしかいないんだからね!
そこから1万人の”いいね!”なんて集めるのは至難の業!
そもそもあたし達の”いいね!”自体、今何人だかわかってんの?!」
「うーん、千人くらい‥‥?」
「70人だよこのおバカー!!!!」
「ひぃぃぃぃぃごめんなさぁぁぁぁぁぁい‥‥」
さくらちゃんは典型的な、「有言実行」の人。
約束をしたらそれを死んでも守るのが当たり前だと思っている。
だからこそあの場で軽々しく承諾するわけにはいかなかったわけだけれど、
私が調子良く「はーい!わっかりましたー!」なんて言ってしまったからさぁ大変。
「あんたっ!
自分で承諾したんだから、あんたもなんか考えなさいよ!
Facebookのファンを1万人に増やす方法をさ!」
とか言いながら、ひとしきりぷりぷりしていた。
ごめん‥‥。
でもね、さくらちゃんは同時に、こんなことも言っていたっけ。
「けど‥‥エリムさんから無理めのゴール設定をもらえるって、
これ以上ないくらい名誉あるプレゼントだと思うんだよね。
お陰さまで、具体的な数字での目標もできたわけだし。」
そうそう、だからあの場で快諾して良かったんだよ!
なーんて言ったら、さくらちゃんにまたキレられちゃうかな。
実際に私たちは、このエリムさんとのこの約束を守るために、
文字通り七転八倒して、笑うしかないようなエピソードを積み上げることになる。
そんな様子はまた、別の機会に。