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恋人も契約更新制!?インベストメント・バンカー、ローランドくんの場合

にんにん!
皆さんこんにちは。つばきです。


本日は、私の友人E子ちゃんが出会った、
とんでもなく合理主義のシンガポール人、
ローランドくんのお話です。


ローランドくんとE子ちゃんは、
シンガポールからフェリーで1時間のリゾート地、
バタム島で出会ったそう。


週末の休みを利用し、
友達と2人でバタムのリゾートホテルに来ていたS子ちゃん。
プールサイドのバーでオサレにカクテルを飲んでいた時に話しかけてきたのが、
本日の主人公ローランドくんだったんです。


どことなく香港の俳優を彷彿とさせる端正な顔立ちに、引き締まった体。
訛りのない綺麗な英語で、自己紹介をしてきた彼。
( 大抵のシンガポール人の英語は、程度の差こそあれ、訛りがあります)


そんな素敵な男性にプールサイドのバーで出会うなんて、
まるで映画のワンシーンみたい!
E子ちゃんの心は踊りました。


番号を交換し合った2人は、あっと言う間に意気投合。
シンガポールに戻ってすぐにデートをすることになったそう。


初のデートでも、話がとっても盛り上がった2人。
ローランドくんは、アメリカの大学を卒業後シンガポールの投資ファンドに就職した、
向上心溢れるエリート系インベストメント・バンカー。
33歳独身彼女なし、というまさに「好条件男子」だったそう。


初デートで2人ともお酒が進み、
その勢いのまま入った2件目ではもういい雰囲気に‥‥


「君は他の女性とは違う何かを持っている‥‥」


E子ちゃんの耳元で囁くローランドくん。


「人生は短い‥‥
とにかく僕たちは、人生を楽しまなきゃいけないね。
楽しい人生に乾杯‥‥」


甘い詩のような言葉に、E子ちゃんはもううっとり。


あぁ、神様、この人なんですね!私の運命の人は!


心の中でそう叫んだE子ちゃん。
夢見心地の甘い時間を過ごしていた2人でしたが、
しばらくするとローランドくんがいきなり現実モードに。
思わず、商談か!?とツッこみたくなるほどハキハキとプレゼンを始めたそう。


「で、俺たちお互いを結構気に入ってるわけじゃない?
だからさ、半年間の契約で付き合ってみるってどう?」


え?なに?契約って?
いきなりな話に、状況が飲み込めないE子ちゃん。
ローランドくんは、お構いなしに続ける。


「で、半年終わる毎に契約を見直して更新するかどうかお互いに話し合うんだ。
どっちかがこれ以上嫌だと思えば更新打ち切り。
後腐れなく関係をやめて、友達に戻ろう。


僕たち現代人は非常に忙しい。
だから恋愛も合理的に考えなければいけないよね。
どう?悪くない話だと思うんだけど。」


E子ちゃんは、ローランドくんの圧巻のプレゼンに何も反論できず、


「し、しばらく検討させていただけるでござりますか?」


とシドロモドロに言い残し、そそくさと帰ってきたそう。


「いいじゃん、試しに半年付き合ってみれば!」と面白がる私に
「わたしは、もっとロマンチックな恋愛がしたいの!」と膨れていたE子ちゃん。


確かにローランドの言動は行き過ぎかも!?
合理的だけど、ロマンチックさに欠けるというのは否めませんよね。


しかし、熾烈な競争で知られるシンガポール金融界でキャリアを築く男性は、
日々過酷なストレスのもと働いています。
好いたの惚れたのと恋愛を楽しむ余裕がないのも事実。


契約ありきで始まった関係が、
もしかしたら半年の契約終了後には本物の恋になってる可能性だって‥‥
何事も試してみないとわからない!
そう思う私はお人好しすぎるでしょうか?



シンガポールより愛を込めて
つばき