シンガポールで1番有名な日本人の目指し方 87 【家族の恥】
Ninja Girlsのサイトをみた母親は、かなり動転していた。シンガポールまでいった娘が、何時の間にか仕事をやめて、訳のわからないグラビアもどきのようなことをしている!
彼女の頭の中では、既に最悪のストーリーが出来上がっていたみたい。
毎日、「とにかく一度話合いたい」というメッセージと一緒に、電話がかかってくる。
でも私は、電話にでなかった。
母親のヒステリックな追求に、耐えれる自信がなかった。
代わりにメッセージで、仕事はやめてないこと、Ninja Girlsは友人と一緒に趣味で始めたブログであることを伝えた。
「心配しないで。私は私なりにちゃんとやってるから‥‥」
って。
私が電話を取らないとわかると、こんどは矢継ぎ早にメッセージが送られてきた。
「あなたの写真を見た瞬間、心臓が止まるかと思った!血圧が上がって、救急車呼ぼうかと思ったぐらいよ!」
「今すぐ、シンガポールにいくわ!誰か悪い人に騙されてるんでしょ?」
「お母さん、本当に恥ずかしい。生きていくのが辛い。他の家族になんて説明したらいいかわからない!」
興奮気味なメールが連日送られてくるようになった。