シンガポールで1番有名な日本人の目指し方 88 【バイバイ、今までの私】
きっと親には、親の言い分があるんだと思う。
フラフラした生き方をしているような娘をみて、物申したくなるのはしょうがないんだろうな。
でもね、遂に私は今回の件で、母親と話すことは最後までなかった。
母親からの、最後のメッセージは、「心を入れ替えることができるかは、あなた次第よ。もう、私は関わりたくない。連絡もしないわ。」
だった。
これって‥‥絶縁‥‥ってやつ!?
あれは大学に入って一人暮らしを始めて10年、一日たりとも連絡を欠かさなかった母娘の絶縁の瞬間だったんだと思う。
それ以来、母は本当に連絡してこなくなった。
★
私は不安感に苛まれると同時にどこかホッとしている自分に気づいた。
でも、Ninja Girlsのせいで母にこれほどまでにイヤな思いをさせたことに対する罪悪感は、尋常じゃなかった。
「母を幸せにするのは、私の責任だ」という間違った認識が、なかなか拭えなかったんだよね。
昼も夜もそのことを考えつづけるようになって、
「私がNinja Girlsを辞めさえすれば、全部丸く収まるんじゃないか。」
なんてことまで、思い始めたんだ。
Ninja Girlsを辞める、そんな気持ちが自分の中に湧くなんて‥‥
自分は、自分だけは大丈夫だと思ってたのに‥‥
私は自分がいかに自惚れていたかを思い知らされて、愕然としたんだ。