【つばきコラム】めでぃてーしょん
ヤシの木のプランテーションに囲まれた、瞑想センターで過ごした10日間。
1日のスケジュールは、朝は4時半から、夜は9時までキチンと管理されています。
参加者は、120人ぐらいだったかな?宿舎も、食事をするところも男女別に別れていました。
施設の中では参加者同士のお喋りら禁止されているんですが、これには理由があります。
お喋りをすると、相手の言ったこと、話した内容が頭に残ってしまって、瞑想に集中できなくなってしまうんですね。
だから、お喋り、肉体的接触(ハグとか)、アイコンタクトもご法度。
合宿中みんな、下を向いてトボトボと歩いている姿は、幽霊のようでした。
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瞑想中は基本的に動いてはだめなのですが、これは最初きつかったですねー。
「よし、絶対動かないぞ!」って決めた瞬間、どこかが痒くなったりするんですよ、これが。
「う、痒い!かきたい!でも、がまん‥‥あー、もー無理!がまんできん!」
ポリポリ😏(かく音)
てな感じのことを、合宿中50回ぐらいやってしまいました、はい。
煩悩です。
精神的に1番キツかったのは、2日目から4日目あたりでしょうか?
「あー、あと8日もこんな生活が続くのか‥‥きっついなー」とか思ってしまうんですね。
ところが、そんな気持ちも日が進むに連れてだんだん薄れていきます。お喋りできないのも、苦痛ではなかったというか、周りとコミュニケーションを取らなくていいのはある意味とっても楽なんですね、逆に。
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瞑想の合間に、食事と自由時間がありました。
ごはんはベジタリアンフード。これが結構美味しくて、食事は楽しみでしたねー。
シンガポールで油っこいモノや、肉を食べる機会が多かったので、改めて自分の食生活を見直すきっかけになりました。
これからは、まじでソフトなベジタリアンに転向しようと思っています。自分の身体と健康について改めて考えることができたのは、本当にありがたかったです。
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瞑想法について素人が語るのは許されていませんが、私がこの合宿中に学んで、なるほど!と思ったところを一点だけシェアさせてください。
この瞑想法の基本コンセプトは
「すべてのことは変化する」。
そうです、一秒前のあなたでさえ、今のあなたとは違うんです。
私たちの人生にはいい時期があれば、悪い時期もあります。起こって欲しくないことが、起こることなんて山ほどあります。
でも、いい時も悪い時も永遠に続くことは絶対にありません。
だから「すべては変化する」というコンセプトを頭と身体、両方で理解して、精神の安定を図り、幸せになりましょう。
ってこんな感じのことを学びました。(これは私の個人的解釈も含まれていますのであしからず)
私はこのコンセプトがとっても気に入りましたよ。
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ついに最終日。最終日にはお喋りが解禁されて、施設は急激に賑やかになります。
マレーシア、シンガポールからだけではなく世界の至るところから人が集まっているので、ほんとにクロスカルチャー的な感じでした。
みんな笑顔であいさつして、「どこからきたの?」「この合宿に参加するのはじめて?」なんて会話を至るところで耳にしました。
最初は10日間早く終わらないかなー、なんて思っていたのに、最終日にはなんだか去り難いような切ない気持ちになってしまいました。
いやー、いま降りかえっても貴重な体験でした。行ってよかったです!
しばらくすると、また行きたくなるのかもしれない‥‥
最後にこの施設は、マレーシアだけでなく、世界中の至るところにあります。日本にもシンガポールにもあります。(すべて寄付によって賄われています。)
ご興味のある方はぜひ!
ちなみにつばきちゃんは、瞑想から帰ってきてからも相変わらず、俗人です。言うまでもないと思いますが‥‥