シンガポールで1番有名な日本人の目指し方 142 【2013年】
そんなこんなしているうちに、エステティシャンの怪しげなおばちゃんが私の顔にも何やらタオルを‥‥!
「うぐっ。。。うぐぐぐ。。」
そのタオルは、たしかに‥‥たしかにそこはかとなく雑巾の薫りがした。
そう、気分は小学校の掃除の時間。
濡れた真っ黒な雑巾からこんな匂いがしたっけ。。。
いくら安いエステだからといってまさか雑巾(のような匂いのタオル)で顔を拭かれるなんて思ってなかったよー!
おそるべしバタム!!
ワンダーランドバタム!!
しかも私のぎゃく隣ではらんちゃんが、タオル顔を拭かれたきりなぜか30分ぐらい放置プレイをされていたらしい。
「‥‥あたし、なんかさっきちょちょいって顔を拭かれたきりなんだけど‥‥」
心配そうに呟くらんちゃん。
「プッ」
なんだか、全てが面白すぎて
思わず噴き出してしまった。
逆にすんごいクオリティだよね、ここまでくると。
この雑巾エステ事件はNinja Girlsの中で永遠に語り草になっている大事件だった。
でもそんなことよりスゴイのは、こんなことすら笑にできちゃうNinja Girlsのすごさ。
四人でいれば、どんな状況だって乗り越えられた。どんなことだって笑い話にできた。
「ねえねえ、こんなヒドいエステでも四人でいけば楽しいものだねー」
ケラケラ笑いながらゆりちゃんがい言う。
「そうだね。きっと‥‥きっと今年はもっといい年になるね。」
さくらちゃんの言葉に、みんなが頷いた。