シンガポールで一番有名な日本人の目指しかた 31 【日本にも忍者?】
<はじめての方はまずは目次から!>
私たちのブログテーマはこの頃、実はまだあまり定まっていなかった。
とりあえず「日本のKawaii文化について語る」というテーマを掲げてみたのだけれど、
いかんせん日本から離れて暮らしている私たちにとっては、
ちょっと難しいテーマだったと思う。
そこでさくらちゃんが考えたのは、
日本にもNinja Girlsを置いて、情報を提供してもらうって方法だった。
しかもどうせだから、ゆくゆくはNinja Girlsを世界中に配置して、
その国々で活動してみたら面白いんじゃないか‥‥ってことまで考えていた。
私は正直、さくらちゃんの話が、壮大すぎる気がしてならなかった。
まだ私たちは、ここシンガポールで一番有名な日本人を目指して活動を始めたばかり。
しかも、まだ活動らしい活動もしていないに等しい状態。
この状態でそこまでビジョンを広げるのはどうかとも思っていた。
けれどそんな私たちの戸惑いをよそに、
さくらちゃんはさっそく日本在住の女の子2名をスカウトしていた。
1人は美容関係の仕事に就いていて、
ネイルやヘアの流行に詳しい「ぼたん」ちゃん。
見た目もすっごく可愛くて、
彼女関連の記事は未だに私たちのブログの歴代人気記事TOP3に入るほど。
もう1人は、ラテンアメリカでの居住経験があって、
当時日本文化を学ぶために一時帰国中だった大和撫子「あずみ」ちゃん。
結局彼女は日本に留まることを選んだのだけれど、
今では各国の首相や超VIPを招待するような国際会議に携わっていたりするらしい。
この頃私たちのブログテーマは様々に迷走を繰り返していて、
この「日本のKawaii文化を伝える」というテーマも、
やがて一旦ペンディングして様子を見ることに決まった。
(結局それは動画シリーズとして形を変えて復活するのだけれど、その話はまた後日)
テーマ変更にあたって、日本の忍者達には
「まずはシンガポールで有名になるから、実績ができるまで待っていて!」
とお願いして、然るべきタイミングを待ってもらうことにしたのだけれど‥‥
いつも彼女たちは私たちの活動を見守っていてくれていて、
さくらちゃんにも「そろそろ何か日本でもやりましょうか?」
なんて言ってくれているらしい。
彼女たちとまた一緒に活動できる日も、
もうすぐそこまで来ているのかもしれない。
今度はもちろん、もっと何か「あっ」と言わせるような形でね。
★
そんな経緯もあって、今はもうメンバー募集をしていないNinja Girls。
けれどこの頃は、広くネットでも、
「私たちの活動に興味を持ってくれる人、まずはお話ししてみませんかー?」
と呼びかけていた。
さくらちゃんの当時のブログでも呼びかけていたところ、
なんとNinja Girlsに、はじめて立候補者が現れることになる。
その名前は、あやさん。
日本とシンガポールを行き来する、インディーズシンガーだった。