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日系ブロガーのススメ。

日本人だけど英語ブロガーなNinja Girlsです。あなたも日系ブロガーはじめませんか?

口説き文句は「俺のミューズになってくれ」!?芸術家アルフレッドくんの場合

シンガポールに集う男たち

にんにん!
皆さんこんにちは。つばきです。


本日は、私の友達A子ちゃんに登場してもらいましょう。
彼女が出会った25歳のアーティスト、アルフレッドくんのお話です。


かわいいアイドル系男子アルフレッドくんは、
黒目がちな大きな目が印象的な中華系インドネシア人。
アートスクールの先生をしながら自身の個展を夢見る
れっきとした「アーティスト」だったそう。


当時広いコンドに、
その家のオーナーを含む4人で暮らしていたA子ちゃん。
そこにオーナーの知り合いだったアルフレッドくんが、
ひょんなことから一緒に住むようになったのが二人の出会いでした。


家賃の高いシンガポールでは、
他人同士が一軒のお家に住むハウスシェアが常識。
同居人が異性であることも珍しくありません。


「今日からもう一人短期滞在で男の子が入るからね。」


そうオーナーに言われても、よくあることだからと、
A子ちゃんは大して気にも留めていなかったそう。


その日の夜、玄関をガチャガチャと開けようとする音。
鍵を開けると‥‥
そこには見知らぬ男の子が突っ立っていました。


「あ、はじめまして。ぼ、ぼく、アルフレッドです。」


なぜか雨に濡れた仔犬のようにおどおどしている彼を見て、
可哀想になったA子ちゃん。
はじめて出会った瞬間、
まさかこの後彼と恋に落ちるなんて想像もしなかったそう。


ドラマが起こったのは、彼が来て2日目の夜。


その日の夜中、なんとなく寝つきが悪かったA子ちゃん。
テレビでも見ようとリビングに行くと、
バルコニーにアルフレッドくんが一人座ってボーっとしていたそう。


「ハーイ、何してんの?」
と声をかけたA子ちゃん。


「ハーイ。俺なんだか夜は目が冴えちゃってさ。
だからこうやってバルコニーから外の景色を見てたんだ‥‥」
タバコをくゆらせながら、
気だるそうにそう言うアルフレッドくん。


おー、この子、なんだかまじでアーティストっぽいなぁ。


そう思ったA子ちゃんは、
アルフレッドくんの隣りに腰掛け、
一緒にタバコを吸いながら世間話を始めたそう。


アルフレッドくんが語る夢の話をふんふん、と聞いていたA子ちゃん。
すると、


「き、きみはどうしてそんな目で僕を見つめるの?」


いきなり、アルフレッドくんが顔を赤らめながら、
そんなことを言ってきたのです。
フツーに話を聞いていただけなのに、突然照れられて戸惑うA子ちゃん。
でも、アルフレッドくんから


「キミの瞳は本当に美しい。
そして強い。
そんな瞳に見つめられて僕はどうしていいかわからない‥‥」


そう言われた瞬間、
A子ちゃんの中で眠っていた何かが弾けてしまったのでした。
アーティストってなんかよくわかんないけど素敵!ロマンチック!
そう思ってしまったA子ちゃん。


そうして、人生、愛、そしてアートについて夜更けまで語り合ったという2人は、
一晩で完全に恋に落ちてしまったのでした。


次の日、仕事から帰ってきたA子ちゃんを待ち構えていたのは
巨大なキャンパスとアルフレッドくん。


「おかえりA子。今朝方キミの夢を見たよ‥‥」


まるで子犬のような瞳で微笑む彼。


「実は僕はずっと次の作品のアイデアが浮かばず困ってたんだ。
でも、キミの夢を見てついに閃いたんだよ‥‥」


白いキャンパスに手を添えて、
アルフレッドくんは、言ったそう。


「キミを描かせてほしい。」


アーティストっぽいその言葉にE子ちゃんは、思わずうっとり。
怪しげな音楽を聴きながら、
何かに取り憑かれたように制作に打ち込む彼を見て、
アーティストとの恋も悪くない、と思ったのでした。


アルフレッドくんは、
A子ちゃんからよっぽどハイパーなインスピレーションを得たのでしょう。
3日間ほとんど寝ずに制作に打ち込み、
作品のほとんどを仕上げるという神業をやってのけました。


でも二人のこのロマンチックな恋はあっけなく終焉を迎えることになるんです。
なぜならアルフレッドくんの滞在予定は始めからたった一週間。
すぐにインドネシアに帰ってしまうことになったのです。


「作品出来上がったら、写真を送るよ‥‥
僕がいなくなっても大丈夫。
神様がキミを守ってくれるから。
心配いらないよ‥‥」


いかにもアーティストらしいふわふわしたコメントを残して
インドネシアに帰って行ったアルフレッドくん。


国に帰ってからも毎日欠かさず電話をくれていたのですが、
ある日を境にパッタリと連絡が来なくなったそう。
こうしてA子ちゃんとアルフレッドくんの恋はあっけなく終わりを迎えたのでした。


「きっと彼、インドネシアで他のミューズをみつけたのね‥‥」


遠くを見つめながらそう呟いていたA子ちゃん。
普段、「恋愛はマーケティングが命よ!」とか、「結婚て、要は契約よ!」なんて、
超現実主義な発言しかしないA子ちゃんをそこまで骨抜きにするなんて、
アートの力ってすごいんですね!


つばきも恋したい!


シンガポールより愛を込めて
つばき