日系ブロガーのススメ。

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シンガポールで1番有名な日本人の目指し方 92 【バイバイ、ダーリン】

翌日、会社にいると、エディから電話が掛かってきた。

「ダーリン、今、君のオフィスの近くにいるんだ。今日一緒にディナーを食べないかい?」

何気ない会話なのに、なぜかその瞬間私の心の中でスイッチがカチっと入った。

「エディ、私実は今日話したいことがあるの。じゃ、後でね。」


私はそういって電話を切った。


何かいつもと違う空気を感じ取ったんだろう、エディは一旦電話を切った後、すぐに掛け直してきた。

「ダーリン。いきなり話があるなんていいだすから、びっくりしたよ。一体どうしたっていうんだい?」


私は少しためらった。
でも、覚悟を決めて言った。


「別れたいの。」



私は仕事終わりに、カフェでエディを待っていた。


エディは、ちゃんと話合いたいと言ってきたし、私もそのつもりだった。


暫くすると、向こう側エディの姿が見えた。彼は無言で私の前の椅子に座る。


気まづい沈黙が流れた。


「‥‥で、なんで別れたいの?」


エディが口を開いた。


‥‥私はなんでエディと別れたいんだろう?


「もう、好きじゃないから。」


私はそう答えた。そう、つまりそういうことなんだ。


好きじゃないから、彼の言動にいちいちイラつくようになっていた。


「いきなり、そんなこと言い出すなんて、本当にびっくりだよ。ていうか、キミ、本当に無責任だよ。」


エディは少し怒っているようだった。


私は、どうしていいかわからず同じ言葉を繰り返した。


「もう、あなたのこと、好きじゃないの。だから別れて。」