シンガポールで一番有名な日本人の目指し方 139 【ゲゲ?ゲゲゲ??】
写真はhttp://photohito.com/photo/2262255/からお借りしました。
「いやー、やっぱり男性も身の回りに気を使うべきだし、オシャレしなきゃいけないって思うよ。」
イケメンは上機嫌で持論を展開した。
「俺なんて、たまにマニュキアとかペディキュアとか塗ったりするもん。いや、流石に赤は塗らないけど。。黒とかね(はあと)」
やっぱりゲイだわ、このシト。。。
★☆★
とにかくゲイなのは残念だったけど、彼はいい人だった。
よくご飯に誘ってくれて、2人で食べに行った。
ある日のこと、仕事帰りにディナー誘ってくれた彼。迎えにきてくれた車に乗り込み、レストランに向かう途中でみえてきたのは、あのシェントンウェイの景色だった。
マリーナベイに面して立ち並ぶ金融街のビル群の夜景は、いつみても圧巻で私はとにかくこの夜景が好きでたまらない。
「ねぇ、ねぇ、ここに建ってるビルの中でどれでも好きなものあげるよ、っていわれたらどれがいい?
あたしはねー、メイバンクかな?あの黄色いやつ。」
なんのリアリティもない質問だったけど、彼は笑って答えてくれた。
「そーだなー、俺はあのビルかな?」
彼は、ビル群のなかでも一際目立つビルを指差した。
シンガポール最大の銀行が入っているあのビル。。。
「いつか俺がビリオネアになったら、あのビル買って、てっぺんのペントハウスにいつか奥さんと子供をつれて行って夜景をみせてあげたいなー。」
彼は笑いながら言ったけど、私は彼の一言にビビッと反応した。
ぬぉっ!?
今、奥さんってゆったよね!?
奥さんって!!
え、ゲイじゃないってこと、それ?
え、でも奥さんってゲイの奥さん!?(意味不明)
イケメンの「ゲイじゃないかもしれない疑惑」にあたしは大パニックになってしまった。