シンガポールで1番有名な日本人の目指し方 105 【走り続けるんだ】
リトルインディアでの撮影風景
たくさんのピンチを凌いだ後に、たくさんのチャンスを掴んだNinja Girls。
そして、週3本の動画作成も、なんとかこなせるようになってきていた。
ありがたいことに、動画を頻繁に作るようになってからしばらくする
各方面からスポンサードの話をいただけるようになったんだよね。
例えば、お食事を無料で提供していただいたり、エステやスパに招待していただいたり。
その様子を動画にとってアップロードすることも多くなった。
週3本のビデオを作成している私たちにとっては、本当に本当にありがたいお話しだった。
できるだけ、面白い動画を撮りたいって自然に思えるようになったし、
その為に変顔の開発にも力が入ったよ。
それと同時に撮影するご飯や、サービスや、商品に対して、ブロガーっていうフェアな立場から感想を言うように、以前にも増して心がけなきゃなって気持ちも強くなっていった。
そう、私たちはあくまで『ブロガー』であり、正直で忌憚なき感想を
言ってこそブロガーに価値がでてくるんだもんね。
★
よし、このまま追い風に乗って突っ走ろーぜぃっ!
「シンガポールで一番有名な日本人」にもう結構近づいてるんじゃねーっ!?
そう勘違いして調子に乗った私に、さくらちゃんが衝撃的な事実を明かした。
「あんた、私たちのFacebookの『いいね!』の数いくつだか知ってんの!?」
え?って顔をした私に彼女はすかさず、
「たった278コよ!!!私たちを応援してくれている優しいファンはまだ278人しかいないのよっ!人気ブロガーとかおこがましいっ!」
私はくやしくて、すぐに反撃した。
「じゃ、有名ブロガーのXiaxueとかのファン数はどれくらいなのさっ!?」
「13万人よっ!!!あんた、私たちとXiaxueを比べるなんておこがましいにも程があるわっ!!」
調子に乗っていた私のハートは一刀両断された。
せ、せつない……私たちが13万人のファンを獲得できる日が来るのだろうか……
その日を境に私たちは、どうしたらFacebookのファン数を増やすことができるのか、
脳汁がでるくらい考えるようになった。
ある日2人でバスを待っていた時のこと、さくらちゃんがボソリとこんなことを言ったんだ。
「うーん、いやほんとどうしようかねー、ビラ配り…ティッシュ配り…どれも現実的じゃないよなぁ‥‥どう思うつばきちゃん?」
さくらちゃんのその言葉に私はピクリと反応した。
さくらちゃん渾身の一作↓